某大手工作機械メーカー様からのご依頼で、
立旋盤のチャック用ハンドルを（超短納期で）製作しました。

チャックに大きなワークを把握して加工機に載せるのですが、
かなり特殊な形状らしく、相当チャック径よりオーバーハングしてしまうので、標準のチャックハンドルでは締められないとのこと。

そして立ち合いが何と3日後なので、何とか1日で作って送ってほしいとの相当無理目なご注文…
一から製作していては絶対に間に合わないので、標準のチャックハンドルをぶった切って延長することにしました。

もはや外注している余裕はないので、社内で製作することに…
まずはファインカットで先端を切断します。

協力工場からもらってきた鉄パイプ材の内寸に合わせるために、
ハンドル側も先端側もグラインダーで削ります。

工具を使う工具やの絵
我々は自分で使うより、お客様に売るのが本職なんですけどね…

狭いながらも一通り基本的な道具は揃っているので、
とりあえずなんでもやってみる。
「ないと言わない営業」を実践するのみです。

ちゃんと芯を合わせて、黒染めスプレーを塗布して何とか1日で仕上げました！
溶接のビートの仕上がりはちょっと微妙ですが、外れたりしなければOKです。

何とかお客様立ち合いに間に合わせることができ、機械は無事出荷前OKを頂けたようです。
納期に絶対に間に合うように、今までの経験を生かして臨機応変なやり方をチョイスする。
綱渡りでしたが、工具や冥利に尽きる仕事でした。有難うございました！