弊社の創業は昭和7年、それ以来80余年、機械工具商社としてずっと中小製造業のお客様のお手伝いをしてまいりました。
私の父が新規開拓したお客様とは、はや70年以上にもわたるお付き合いをさせていただいております。人の一生分に相当するような「永いお付き合い」を通し、微力ながらお客様の発展のお手伝いをさせていただけることは、工具屋冥利に尽きるといっても過言ではございません。
話は変わりますが、私の前職は東急ハンズという小売業です。
私の今日の「機械工具商の営業マン」としてのルーツは、このハンズ時代にあります。
昔からハンズには、商品ばかりではなく素材や原料など、好奇心を刺激されるモノがたくさん置いてありました。夏休みの自由研究の材料を買いに行ったり、人生初めてのデートも東急ハンズに、という位子供の頃から大好きなお店でした。私は東急ハンズ在職中、そこで「ないと言わない接客」を学びました。
どんなに難しい問い合わせに対しても、ありません、わかりません、と言ってはならない。
ハンズなら手に入る、探してくれる、そのようなお客様の期待にプロとして応えなければいけない、というポリシーでした。
自社でどうしても手に入らないものは、扱いのある近隣他社を紹介してまで決してないとは言わないスタンスに、新鮮な驚きとともに小売業のプロとしての心意気を感じ、嬉しくなったものです。
今は無くなってしまいましたが、私は二子玉川店という小規模店舗に配属され、研修が終わりDIYのフロアに配属になってからは、目の廻るような忙しい日々だったことを憶えています。
実際にはそのような志に反して、お客様からお預かりした鍵を間違えてコピーキーに削り出してしまったり、木材の寸法を間違えて切り出してしまったり、失敗ばかりしてお客様や先輩たちに迷惑ばかりかけていたことを懐かしく想い出します…
今では何でもインターネットで調べられる世の中になりましたが、信用され、頼られることに対して全力でそれに応える、そのような信頼関係こそ商いの原点であると私は思っています。
機械工具商のお客様である製造業の皆さまは、当然ですが「ものづくりのプロフェッショナル」でいらっしゃいます。
我々も「生産財商品流通に携わるプロフェッショナル」として、「できません、ありません、わかりません」を言わない、【ないと言わない営業】を実践し、お客様の”つくる”の現場を日々お手伝いしてまいります。
お客様のサポート役に徹して80年、90年、そして100年へと歩み続けていくために。
株式会社マッツ
代表取締役兼営業サポート室長
松本 浩お客様が生産活動を行う場所でもあり、同時に課題が生まれる場所。そして最も重要なお客様との接点こそが現場である。
「ありません、できません、わかりません」など、言い訳をしない当事者意識を持った営業活動を行うこと。
たとえ顧客からの要望が厳しいものであっても、代替案も含め問題を解決するためには、
01 知識力 機械工具商社のプロとして、商品知識や流通に関する幅広い実務的知識を持つこと
02 人間力 人間関係を円滑にするコミュニケーション力を持ち、メーカーや仕入先に対して人脈や交渉力を有すること
03
行動力
自ら調べ、探し、問題を解決するための好奇心と行動力を発揮すること
そして何より、
04
実行力
失敗を恐れずまずは踏み込む、やってみるという度胸を持つこと
が大切である。仕事を通して問題を解決し、人としても成長していくためには、上記4つの力が必要である。
無から有を生み出す生産活動そのもの。物としてのプロダクトだけでなく、お客様との長期的信頼関係や体験や想い出もその対象である。
一日一日をおろそかにせず、日々少しずつ信頼関係を積み上げていくことで、お客様と長期にわたる信頼関係を培ってゆくことこそ、我々の事業活動の究極の目的である。
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