2021/04/15
切粉圧縮機のデモンストレーション(アルミ切粉編)
量産加工における工程のボトルネックは、ズバリ切粉の処理です!
数物をやればやるほど、切粉の置き場に困っているユーザー様は実は多いと思います。
大手企業の製造ラインは、チップコンベアーからクラッシャー、切粉圧縮機と全て自動化されていると思いますが、中小企業となるとそうはいきません。
ほとんどの会社は、チップコンからバケットに溜まった切粉を人力で外のドラム缶に移し替えているのではないでしょうか。
そしてあっという間にドラム缶10数本分に溜まった切粉を、
毎週のように産廃に出している…そのような感じだと思います。
そこで今回は物は試しにということで、切粉圧縮機のデモンストレーションをしてまいりました。
用意したアルミの切粉は2種類
①フライス・M/C系の細かくなったアルミ切粉
②旋盤系のわしゃわしゃのスチールウール状のアルミ切粉
ここで問題なのは、間違いなく②のスチールウール系です。
内径のボーリング加工などでは特にバイトに絡みやすく、仕上がりにも影響してしまいます。
両方の加工共エマルジョン系の切削油剤を使われていますが、水切りしたものの特に①のほうにまだまだたっぷり含んでいる感じです。
そうとう切削油の持ち出しも多そうですねー
早速試してみます。
まずは①のフライス・M/C系の細かくなったアルミ切粉
こちらは全く問題なくスムーズに圧縮室に送り込まれていきます。
(あまりにスムーズで画像取り忘れました…)
そして問題なのは②の旋盤系のスチールウール状のアルミ切粉です。
こちらは動画を撮ったので載せてみます!
どのように切粉がスクリューに巻き付いて、圧縮シリンダーに送り込まれるのかはわかると思います。
回転する羽根で押し込んだ時に、うまくスクリューに引っかかればどんどん吸い込まれていきます。
ゴトゴト出てきたインゴットはこんな感じ。
キレイに圧縮成形されています。
減容率はおよそ1/15前後のようです。
200L一杯の切粉が13L位まで減容される計算です!
また、持ち出しされた切削油の量も約1リットルもあったのにはびっくりしました。
切粉と一緒に廃棄してしまっている切削油は、切粉60リットル相当で1リットルもあるとすると相当な量ですね(@_@)
切削油に関しては見落としているユーザー様は多いと思いますが、環境ISO上要改善事項かと思います。
(まとめ)
①アルミ切粉は減容しやすいが、旋盤系のスチールウール状の切粉はうまくスクリューに絡まるように入れる必要がある。
M/C系の切粉は細かく砕かれているので簡単に減容可能。
②切粉の圧縮されたインゴットと共に、切削油剤が相当量回収可能である。
切粉で困られているユーザー様は多いと思います。
弊社にお送りいただければテスト結果をレポートにしてデモンストレーションを代行させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
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